wpXレンタルサーバーでサイト表示を速める方法|キャッシュ設定
「キャッシュ」とは、記事ページを一時的にサーバーに保存する機能です。
これにより、よくアクセスのある記事ページは、サーバーが普段より仕事することなく、その一時的に保存したファイルを見せるだけ。結果的にサイトの表示速度が上がる、という仕組みです。
wpX レンタルサーバーでは、初期設定ですでにキャッシュ設定が「有効」となっています。
設定内容は WordPress に最も最適な状態になっており、特に手を加える必要がありません。
ただ、キャッシュの時間を変更したい、特定のデータはキャッシュから対象を外したい時はこの画面から調整します。
ここでは wpX レンタルサーバーサーバーのキャッシュ設定について解説します。
WordPress にはキャッシュ設定と同様の機能である「W3 Total Cache」というプラグインがあります。細かく設定できるメリットがある反面、これを wpX でインストールすると不具合の可能性があるので、間違っても入れるのは止めましょう。
1.キャッシュとは?
キャッシュとは、記事ページを一時的にサーバーに保存する機能です。次のイメージを見てください。
通常、ユーザーがWebページを見たい時、ブラウザがサーバーにアクセスしてページが表示されます。
一方、WordPress などのブログサイトの場合、プログラムを介しているため通常よりも表示行程が増えてしまいます。
もしWordPressサイトの記事に大量のアクセスが集中すると、そのアクセスの数だけプログラムが動くのでサーバーに負荷がかかります。
そしてサイト表示が遅くなるなどの状況に陥ります。結果的にユーザーがどんどん離脱するリスクが発生します。
そこで、プログラムを毎回動かさずに一時的に保存したページを表示させて、表示行程を短縮する機能がキャッシュという訳です。
よってキャッシュのメリットは、一度に多くのアクセスがあってもサイトの表示速度を落とすこなく、読者にストレスを与えずにコンテンツを提供する所にあります。
それではキャッシュ設定の使い方を解説しましょう。
2.キャッシュ設定の使い方
最初にアプリケーション画面にアクセスして、「キャッシュ設定」ボタンを押します。
次に「キャッシュ設定の変更」ボタンを押します。
すると下図のようにキャッシュの設定画面が表示されます。
この画面ではキャッシュの
- 時間
- スマートフォン対応
- 除外対象
- リセット
- ON/OFF設定・状況の確認
が設定できます。結論を言いますと、基本的に設定はデフォルトのままでOKです。念のため解説していきます。
2−1.キャッシュの時間設定
ここではどれくらいの時間をキャッシュするかの時間設定ができます。
「静的ファイルのキャッシュ時間」にある「[+]静的ファイルの拡張子設定」をクリックすると、特定のファイルのキャッシュ設定が可能です。
2−2.スマートフォンのキャッシュ設定
ここではスマートフォンのキャッシュ設定ができます。スマートフォン向けのデザインを用意しているサイトに有効です。
特定のスマートフォンにだけキャッシュ設定を有効にしたい場合、「[+]スマートフォンのユーザエージェント」をクリックしてユーザーエージェントの値を入力しましょう。
ユーザーエージェントとは、サーバーが取得するPCやスマートフォンなどのブラウザの種類・バージョンの情報のことです。サーバーがこの情報を得ることで、ブラウザごとにキャッシュページを表示・非表示できます。
2−3.キャッシュ対象からの除外設定
ここではサイト運用上、キャッシュの対象から外す設定ができます。上級者向けの設定箇所となりますが、念のため解説しましょう。
- Cookie:Cookie(クッキー)はサイトに訪れたユーザーがアクセスしたページ情報を一時的に保存します。デフォルトでWordPress管理画面のログイン情報はキャッシュされません。
- ファイルパス:ここにフォルダ名を入力するとキャッシュされなくなります。特にキャッシュさせる必要のないWordPressの管理画面はデフォルトで除外対象となっています。
- ユーザエージェント:スマートフォンのユーザーエージェントと同じで、ブラウザを特定してキャッシュ除外できます。
2−4.キャッシュのリセット
ここではキャッシュ設定の内容を全てリセットして初期状態(デフォルトの状態)に戻す設定ができます。
2−5.キャッシュ設定と状況の確認
ここではキャッシュ設定の ON/OFF と現在、キャッシュが有効になっているかどうかの確認ができます。
キャッシュとWordPressのプラグインとの相性が悪く、キャッシュを「無効」したい時に「キャッシュ設定を無効にする」ボタンを押しましょう。
ただし冒頭でも触れてますが「W3 Total Cache」をインストールするとサイトが表示されなくなるので絶対に導入しないでください。
以上がキャッシュ設定の使い方となります。