ヘテムル・サーバーに MediaWikiをインストールする方法
「MediaWiki」とは、WikiPediaのように複数のユーザーによってサイトを運用できるシステムです。数十ヶ国語に対応しているため大規模サイトの構築で真価を発揮します。
ヘテムル・サーバーでは、“簡単インストール”という機能を使って MediaWiki のインストールが次の手順で可能です。
- 簡単インストール設定
- MediaWiki の初期設定
- MediaWiki のインストール
- ファイル設定
作業時間は10分程で完了します。ここでは、この手順について1つ1つ分かりやすく解説していきます。
1.簡単インストールを使用する
簡単インストール画面にアクセスしたら「MediaWiki」の「インストール画面へ進む」ボタンをクリックします。
すると MediaWiki のインストール設定画面にアクセスします。
次の入力イメージを一例として確認しましょう。
- インストール先 URL:
Media Wiki のトップページURLをドメイン(例えば http://◯◯.com)にするため空白にします。 - データベース:
時間をかけずに効率良く進めるため「自動作成」を選びます。 - データベース接続パスワード:
このデータベースのパスワードは、後ほどMediaWikiのデータベース設定で使うため、テキストコピーしておきましょう。
次のダイアログが表れたら「OK」をクリックします。
これで簡単インストールの設定は完了しました。
続いてMedia Wiki のインストール設定を行います。上図のリンクをクリックしましょう。
2.MediaWiki の初期設定を行う
ここではインストール前の初期設定を行っていきます。最初の簡単インストール設定の情報が自動で引き継がれてインストールされるので、基本的に次へ進むボタンを押していくだけです。
次の画面にアクセスしたら「set up the wiki」をクリックします。
2−1.言語設定
ここでは言語を設定します。
「あなたの言語」がインストールで使用する言語、「ウィキの言語」はMediaWikiサイトで主に書き込まれる言語のことです。両方とも日本語を選びます。
オープニング画面です。そのまま「続行」をクリックします。
2−2.データーベース設定
ここではデータベースの設定を行います。
下図はデータベースの設定部分だけアップにしました。
基本的にデフォルトのままで問題ありませんが、データーベースパスワードだけ、簡単インストールで設定した「データベース接続パスワード」を入力します。
「データベースの種類」は、MySQLを選びます。MediaWiki で推奨されているからです。
また「テーブル接頭辞」とは、データベースで利用される識別用の文字のことです。1つのデーターベースを複数のMediaWikiで使用するなど、特殊なケースの時だけ入力します。なので空白のままでOKです。
パスワードの設定が完了したら「続行」ボタンを押しましょう。
こちらは先ほど初期設定画面の内容が反映されたことを示す内容です。
ストレージエンジンとは、保存された情報がどのような形式で、 どのように格納されているかを管理している部分で、各データにアクセスする処理を行う部分です。「InnoDB」の方が並列処理に優れている理由で推奨されています。
また、文字セットには「バイナリ」の方が、UTF-8を含めたUnicode 文字の全範囲を利用できるため推奨されています。
2−3.ウィキタイトル・管理アカウント設定
続いてのサイト名とサイト管理者情報の設定を行います。念のため一つひとつ解説しましょう。
- ウィキ名:サイトタイトルになります。
- プロジェクト名前空間:デフォルトでOKです。“名前空間”とは、コンテンツの種類を分類するためのもので、接頭辞を付加(名前の頭に識別文字を追加すること)します。
- 利用者名:サイト管理画面のログインIDになります。
- パスワード:サイト管理画面のパスワードになります。
- メールアドレス:サイト管理者のメールアドレスを入力します。リリース告知にチェックを入れると、最新バージョンの通知が届きます。
利用者名とパスワードは第3者が推測できない複雑なものにしましょう。
すべて設定が完了したら「続行」を押します。
2−4.オプション設定
ここでは利用者権限やメールなどの設定を行います。大事な項目だけご紹介します。
2−4−1.利用者権限のプロファイル
「公開ウィキ」にして誰でも編集できるようにしましょう。
Media Wiki はできるだけ多くの人が編集できるようにすると最も優れたパフォーマンスを発揮します。
2−4−2.著作権とライセンス
フリーライセンスで問題なければ、デフォルトのままでOKです。
" GNU "とはフリーソフトウェアライセンスに関する事で、興味のある方は日本語訳の「GNU契約書」をご確認ください。
2−4−3.メールの設定
メールを使用したい場合は「メール送信を有効にする」にチェックを入れます。
また返信先メールアドレスを入力すると、宛先不明の場合の通知の宛先に使用されます。
2−4−4.その他の設定
ここではその他の設定となります。
「ファイルのアップロードを有効にする 」はセキュリティを高めるためにもチェックを入れない方が良いでしょう。
全ての設定が完了したら続行ボタンをクリックしましょう。
3.MediaWiki をインストールする
これでインストールが始まります。「続行」をクリックします。
ここではインストールの内容が表示されます。
これでインストールは完了しました。
すぐに下図のダイアログが表示されるでしょう。「LocalSettings.php」ファイルをPC上の分かりやすい場所に保存しましょう。
4.ファイル設定を行う
先ほどダウンロードした「LocalSettings.php」をアップロードします。ここでは例として、ヘテムルが始めて間もない方でも簡単にできる方法をご紹介します。
まずヘテムルのコントロールパネル画面にアクセスして、「ドメイン・メール設定」をクリックします。すると「ドメイン一覧」が表示されるので対象のアドレスをクリックし、下図の通り「hetemlFTPで確認」をクリックしましょう。
次の「ファイルアップロード」をクリックします。
「LocalSettings.php」を選択したら、次のように「アップロードする」ボタンを押します。
アップロードしたファイルをクリックします。
次の画面が表示されるので、画面右上の「現在の属性」がファイルの権限となります。これを「400」に変更して、「変更内容を保存する」ボタンを押します。
この設定をすることで、重要なファイルへのセキュリティが高くなり第3者からのアクセス攻撃は防ぐ状態になりました。
Media Wiki の画面に戻って「ウィキに入る」をクリックしましょう。
次の画面が表示されたら成功です。これでインストールからサイト確認まで全て完了です。
ヘテムルでの MediaWiki の簡単インストールは以上となります。