嘘を見抜け!レンタルサーバー選びにデータベース数は重視しない3つの理由
レンタルサーバーを選ぶ時、「データベースは多い方が良い」という記事を目にしましたが、果たして本当に必要でしょうか?
私はそれ以外に重要視すべきポイントがあると考えます。
ここではレンタルサーバーを選ぶ時のデータベースについて、主に次の流れで解説していきます。
- データベースとは?
- 一般的にデータベース数はいくつある?
- データベース数を重視しない3つの理由
初心者の方向けに分かりやすく説明しています。安心して読み進めてください。
1.データベースとは?
データベースとは、簡単に言うとブログサイトの記事やコメントが保存されるシステムのことです。
次のイメージをご覧ください。
この図は、読者が WordPress というブログサイトの記事にアクセスして、その記事が表示されるまでのフローを簡易イメージ化したものです。
WordPressはブログを構築するアプリなようなもので、指示を受けてどのページを表示するか稼働します。
その過程でデータベースに保存された情報を正確に取得し、読者が要望している記事内容を届けるのです。
ちなみに、ブログソフトによって必要なデータベースの種類は決まっています。WordPressの場合、MySQLというデータベースが必要です。
ここでは、WordPressでブログを1つ作る=データベースが必ず1つ必要である、とだけ覚えておきましょう。
2.一般的にデータベース数はいくつある?
共用レンタルサーバーのデータベース数は、プランによって異なります。料金が高いほどデータベース数は多くなります。
見てもらった方が分かりやすいので、データベース数を下表にまとめました。まずはご覧ください。
下表で紹介しているレンタルサーバー7社29プランは、主にレンタルサーバー業界でも10年以上の実績があったり、信頼度の高い大手企業が提供するサーバーだけに絞って紹介しています。
No. | 会社名 | 共用サーバー | プラン | 月額費用 | データベース |
1 | GMOクラウド | ドメインキング | P | ¥108 | 1個 |
2 | GMOクラウド | ドメインキング | S | ¥324 | 5個 |
3 | GMOクラウド | ドメインキング | M | ¥864 | 10個 |
4 | ネットオウル | ミニバード | - | ¥270 | 5個 |
5 | ネットオウル | ファイアバード | - | ¥540 | 10個 |
6 | ネットオウル | クローバー | - | ¥1,620 | 50個 |
7 | GMOペパボ | ロリポップ | エコノミー | ¥108 | × |
8 | GMOペパボ | ロリポップ | ライト | ¥270 | 1個 |
9 | GMOペパボ | ロリポップ | スタンダード | ¥540 | 30個 |
10 | GMOペパボ | ロリポップ | エンタープライズ | ¥2,160 | 100個 |
11 | GMOペパボ | ヘテムル | - | ¥1,620 | 100個 |
12 | さくらインターネット | さくらのレンタルサーバー | ライト | ¥129 | × |
13 | さくらインターネット | さくらのレンタルサーバー | スタンダード | ¥429 | 20個 |
14 | さくらインターネット | さくらのレンタルサーバー | プレミアム | ¥1,286 | 50個 |
15 | さくらインターネット | さくらのレンタルサーバー | ビジネス | ¥2,143 | 100個 |
16 | さくらインターネット | さくらのレンタルサーバー | ビジネスプロ | ¥3,857 | 200個 |
17 | WADAX | WAPPY | ライト | ¥450 | 5個 |
18 | WADAX | WAPPY | エコノミー | ¥900 | 10個 |
19 | WADAX | WAPPY | ミドル | ¥1,350 | 20個 |
20 | GMOデジロック | コアサーバー | CORE-MINI | ¥214 | 10個 |
21 | GMOデジロック | コアサーバー | CORE-A | ¥429 | 無制限 |
22 | GMOデジロック | コアサーバー | CORE-B | ¥849 | 無制限 |
23 | GMOデジロック | コアサーバー | CORE-C | ¥3,420 | 無制限 |
24 | エックスサーバー | エックスサーバー | X10 | ¥1,080 | 50個 |
25 | エックスサーバー | エックスサーバー | X20 | ¥2,160 | 70個 |
26 | エックスサーバー | エックスサーバー | X30 | ¥4,320 | 70個 |
27 | エックスサーバー | X2 | スタンダード | ¥1,944 | 無制限 |
28 | エックスサーバー | X2 | アドバンスド | ¥4,001 | 無制限 |
29 | エックスサーバー | wpXレンタルサーバー | - | ¥1,080 | 10個 |
※ 「月額費用」は全て税込み。また1年間契約時の割り引き適用後の料金です。
ここでの「データベース」とは、特にMySQLを対象としています。そのため「×」となっているものはWordPressは利用できません。
ロリポップとさくらのレンタルサーバには、月額100円ほどで利用できるプランがありますが、WordPressは使えないので注意してください。
1個から提供しているサーバー、無制限というサーバーまで様々ですね。
「ではデータベース数はいくつがベストか?」という質問に対して私の答えは明確です。
「データベース数は重視しない!」
この理由について詳しく解説していきましょう。
3.データベース数を重視しない3つの理由
レンタルサーバーを選ぶ時、データベースの数を全く重視する必要はありません。
特にあなたが本気でビジネスブログを運営する、または稼ぐブログを作成するのならなおさらです。
データベースを重視する必要がない理由として、次の3つが挙げられます。
- レンタルサーバー1つにブログは1個
- 1つのブログをしっかり育てる
- 自作自演の被リンクは絶対NG
ただし、前提条件として“コンテンツSEO”を実践する方に限ります。
コンテンツSEOとは、簡単に言ってしまうとGoogleなどの検索サイトから常にアクセスされるコンテンツ(=Webページやブログ記事)のことです。
もっとシンプルに「良質なコンテンツ」と言い代えることもできます。
このコンテンツを提供できるサイトは毎月、数十万〜数百万のアクセス数も夢ではありません。
3−1.レンタルサーバー1つにブログは1個
まず、原則としてレンタルサーバー1つにブログは1個と考えましょう。
つまり極端な話、データベースは1個あれば十分と言うことです。
共用レンタルサーバー(個人の方が利用するサーバーという解釈でOK!)は、専用サーバーと比べて圧倒的な安さが最大の魅力です。
ただしその名の通り「共用」なので、1つのサーバーを大勢の方とシェアしている状態です。
もしあなたが月額500円のレンタルサーバーを借りていて、3つのWebサイトがそれぞれ毎月50万アクセスだったとしましょう。
おそらくレンタルサーバー会社側からプランのアップグレードや専用サーバーへの引っ越しを勧められるでしょう。
なぜなら、それだけのアクセスがあると、他の共用サーバー利用者のWebサイトの表示が遅くなったり、最悪の場合は全サイトが見れなくなるなど、かなりな迷惑行為になるからです。
3−2.1つのブログをしっかり育てる
先ほど、極論として「データベースは1個あれば十分」とお伝えしました。
本当の意味する所として、1つのブログサイトの記事作成に注力することです。
良質な記事を作成し続けると、検索サイトの検索結果で上位に表示され、劇的なアクセス数を稼ぐことができます。
Google は常に本当に役立つ情報を上位に表示させたい、という想いがあります。
検索ユーザー(=読者)が素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのために Google は多くの検索アルゴリズム変更を行っています。
私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。引用元:Googleウェブマスター向け公式ブログ「良質なサイトをより高く評価するために」
検索アルゴリズムとは、Google検索サイトの評価システムの仕組み、と理解してください。
また本当に読者のためになる情報を提供するサイト運営者が報われることまで触れていますね。
特にズルしてSEO効果を高めようとする方の常套手段は、被リンクを目的にWordPressサイトを大量に作る行為です(驚いたのですが、未だにやってる方がいます)。
これはGoogleからペナルティを食らう可能性が大です。
詳しくは次の「3−3.自作自演の被リンクは絶対NG」で解説します。
3−3.自作自演の被リンクは絶対NG
被リンクとは、例えば、ある読者があなたのブログ記事を気に入って、その読者のサイトにあなたの記事リンクを付けること。
Google検索サイトは、この被リンクを評価の重要な対象としています。
しかしこれを逆手に悪い連中はつい最近まで、自作自演の被リンクを作り続けました。
そこで2012年、怒ったGoogleはこの騙し被リンクを見破る評価ランキングを実装し、やり過ぎた連中の多くは一掃された、という背景があります。
しかしアフィリエイターの中には未だに自作自演で被リンクを大量生産している方、また推奨している方がいるようです。
自作自演は本当に止めてください。その理由は主に2つあります。
- ペナルティを食らう可能性が高い
- 良質な記事の作成に専念できない
Google検索サイトは恐ろしいくらい賢く、常に進化し続けています。
もしあなたの自作自演の被リンクがばれてペナルティをくらったら、最悪な場合、月間数十万アクセスのブログがたちまち誰にも見向きもされないサイトに落ちます。
また、被リンクを作る作業に専念して、あなたの良質な記事作成の時間が削がれてしまうのは本末転倒。
何度も言いますが、Googleは本当に賢いです。読者の悩みを解決する記事は、必ず検索結果の上位に表示されます。
あなたのすべきことはただ1つ。検索ユーザーのために素晴らしい記事を書くことです。
私は将来的に、自作自演の被リンクが全く通用しなくなると考えます。
あとがき
これはあるアフィリエイターのレンタルサーバーを選ぶ時の重要な項目です。
アフィリエイターに求められるサーバーの条件
つまり、上記を満たすサーバーとなると、
- マルチドメイン無制限
- データベース(MySQL)の数も多いほうが良い。
- ある程度の回線バックボーン
- 自動バックアップ機能
- コントロールパネル(コンパネ)が使いやすいこと
(レンタルサーバーの管理画面)
繰り返しとなりますが、データベースは全く重要ではありません。
この方はおそらく自作自演の被リンクのためにサイトをたくさん作ることを前提としているのでしょう。
当サイトでレンタルサーバー選びに重要な事項として、次の3つを挙げています。
- サーバーの処理能力が高い
- 記事作成に専念できる環境を提供している
- データ転送量が大容量である
詳しくは「レンタルサーバーの選び方で知らないと後悔する3つのこと」をお読みください。