アフィリエイト収入だけで生活できる?月60万円以上稼ぐ先達3人の事例から学ぶ
アフィリエイトで生活できるほどの収入を得ることは可能なのでしょうか。
ここでは実際にアフィリエイトで生活する3人の先達たちをご紹介していきます。
- 月60万円を安定的に稼ぐ元Webデザイナー
- 月間100万PV以上のモンスターサイトを運営する元プログラマー
- 適応障害で退社後、1年で30万円を稼いだ元係長補佐
ここでご紹介するブログ運営者は、高額な情報商材を売ったり、炎上マーケティング(人を不快にして劇的なアクセス数を集める手法)を得意とする方々ではありません。安心して読み進めてください。
1.月60万円をアフィリエイトで稼ぐ元Webデザイナーのニックさん
ニックさんは2014年、会社を辞めて専業アフィリエイターになりました。今の状況は次の通りです。
- 月収入:
60万円ほど(2016年7月現在) - 会社の退職理由:
アフィリエイト収入が増え、生活に困らないレベルになったため - 運営サイト:
アウトドア、アフィリエイト初心者向けなど合計10個ほど
実際にアフィリエイトをゼロからスタートさせて、食べていけるほどの収入が得られるまでに8年かかったと言います。
その間に多くの苦労を経験してきたニックさん。
例えばWebデザイナーとして勤めながら、取り引きのあるSEO業者から得た知識を活かして全力で作ったWebサイトは月間30万アクセスを達成。
しかしながら収益はわずか3万円にしかならかったこと。
そして2012年、Googleの検索サイトが質の高い情報だけを検索結果の上位に来るように大幅なアップデートを実施。
ニックさんのサイトはこの影響をもろに受けてアクセス数は半分にまで落ち込みました。
これを反省して「本当にユーザーは何を求めてサイトへ訪れているのか?」を徹底して考え、サイトを作り替えていきました。
そうすると少しづつ順位は元の順位に戻っていった。
誠実なコンテンツ作りこそ最高のSEOと言う時代になった。
引用:アフィリエイトの書「アフィリエイトで生活可能になるまでの話」
結果的に今では月間100万アクセスを超えるサイトに成長し、アフィリエイト収入が月60万円ほどを稼げるようになったのです。
今後は月収入100万円の達成に向けて頑張っていくようです。
2.月間100万PVのモンスターサイトを運営する元プログラマーの松本さん
松本 博樹(ひろき)さんは2011年5月、脱サラしてフリーランスになります。この時、子供の出産、注文住宅購入などが重なってかなり厳しい状況だったようです。
今ではアフィリエイトで家族が十分に養えるほどの報酬を得ています。
- 月収入:
不明(おそらく月数百万円〜) - 会社の退職理由:
生き方を模索して「このままの自分でいいのか」と自問自答した結果 - 運営サイト:
ブログに具体的な報酬が見当たりませんでした。そこで松本さんが金融系などのアフィリエイト広告を扱っていることや、大手アフィリエイト会社(バリューコマース)で過去、1位に表彰されたことから「月数百万円以上は稼いでいるのではないか」というあくまで推測の値です。
紆余曲折してたどり着いたアフィリエイト
松本さんは最初からアフィリエイトで生活する目処が立っていた訳ではありません。
辞めた後は稼ぐために元エンジニアというスキルを活かし、公立高校の授業のサポートに携わったり、ヤフオクを利用したり、またオークションの転売(せどり)で家計を支えていました。
ただこの稼ぎの生活に不安を感じていた松本さんは2013年3月、ブログ運営に注力することを決意します。
元々、会社を辞めた後(2011年5月)からコツコツ続けていた『節約ブログ』は、この頃には月3万円ほどの収益があったようです。
これに本腰を入れて、8ヶ月後(2013年10月)には月間70万アクセス以上、家族を養える程の収益は十分に稼げていたようです。
さらに1年後には大手アフィリエイト会社で2014年下半期、報酬の部で1位を獲得、表彰されています。
3年9ヶ月で月間100万アクセス以上を達成
松本さんの『節約ブログ』というブログは2015年1月、100万アクセスを達成しました。これはブログ開始から3年9ヶ月目のことでした。
松本さんは2013年春頃、月3万アクセス前後だったこのブログのあることに注力します。
それは「1人あたりのPV数・直帰率・離脱率・滞在時間」の改善です。
私が一番重視しているのは、1人あたりのPV数です。この数値はサイト自体の面白さに直結すると思っています。
これは私の中で新しい考え方だったのですが、つまりせっかく訪れてきた訪問者がさらにサイト内の他記事に興味を持ち、居心地良くなるサイトを目指したと解釈しました。
ということは、一にも二にも記事の質が重要になってきます。
※「記事の質」とは、ここでは読者の満足度を指す。検索ユーザーの悩みや問題が解決し、さらに付加価値的な情報がある記事は質が高い。結果的にGoogleから高い評価を受ける。
また、アクセス数が伸び悩んだ理由については次のように結論付けています。
それは、記事の質が低かった(内容が薄かった)からです。
当時は200〜400文字程度の薄い記事(ご本人曰く)を書き続けていたことが原因で、1年以上もアクセス数が伸び悩んでいたのかな、ということが読み取れます。
アクセス数の詳細は「3年9ヶ月目で月間100万PV以上達成!記事の書き方・改善施策のやり方・SEOの考え方を一挙公開」より確認できます。
そして2014年8月、『合同会社cocowa』を設立して法人化。翌月の2014年9月には第2子を授かり、アフィリエイトを軸にしっかり家族を支えて生活しています。
3.適応障害で退社後、アフィリエイト1年で30万円を稼いだ Sunday さん
Sundayさんは2014年2月に会社を辞めて、およそ1年後の2015年1月にはアフィリエイトで稼ぐようになり、個人事業主として独立を果たしました。
- 月収入:
67万9000円(2016年3月の報酬額) - 会社の退職理由:
36歳の初めての転職後、2年で適応障害の症状が現れたため - 運営サイト:
明るく楽しく!無職生活ブログ、アフィリエイト初心者向けサイトなど
Sundayさんは会社を辞めて5ヶ月経った2014年7月にブログを始めました。
そして2015年1月に独立した時のアフィリエイト報酬は4万円ほど。同年5月には20万円を達成し、生活できるレベルになります。
同年7月には30万円を達成し、Sundayさんのサラリーマン時代の月収を越えました。
ブログを長く運営するコツは習慣化
ここでSundayさんがここまでモチベーションを落とさずにブログ運営ができたコツをご紹介しましょう。
僕が「この人退場しそう」って思うのは、最初に飛ばし過ぎてる人ですね。
引用:どこよりも正しいアフィリエイトのやり方「ブログを1年間続けるモチベーション」
つまり長続きしない人は、ブログ立ち上げ時の勢いに乗って意地でも毎日更新し、息切れしてしまうというタイプ。
すぐに退場しないためにも、毎日の更新が苦痛なら1日おきに行うなど、自分のペースを見つけることが大事だと説いています。
確かに記事作成が習慣化できたら、モチベーションを高める必要もなくなりますね。
一番ベストなのは、ビジョンを明確にしてモチベーションを高め、記事の質を落とさずに自分のペースでやれることでしょうか。
ブログで成果が出るのは時間がかかる
Sundayさんの文章からアフィリエイトで稼ぐには時間がかかることが伝わります。
よく「たった1週間で30万」とかいう触れ込みがありますが、ああいうのは詐欺です(笑)。本当は3ヶ月~半年はかかります。
引用:明るく楽しく!無職生活ブログ「アフィリエイトって稼げるの? 」
そしてブログだと最低でも50記事必要なことや、GoogleやYahoo!などの検索サイトに評価されるのに時間がかかることにも触れています。
アフィリエイトで生活している当記事筆者の知人や実際に検証した経験上、最低でも100記事は必要だと考えています。
それぐらい徹底しないと検索結果で上位表示が期待できないからです(詳細は「初めてのブロガー必読!6ヶ月で検索結果1位を目指すSEOキーワード術」)。
またSundayさんの場合、『LUREA』(ルレア、税込22,800円)と呼ばれるアフィリエイト商材を活用しています。
私は購入は不要だと考えます。なぜなら、今ではSEO対策など多くの情報サイトが巷にあり、無料で学べるからです。
あと『LUREA』は膨大な量のサイト作成を推奨していますが、私は最初のウチは1つのブログ運営に専念すべきだという持論があります(結果的にSEO効果を高めるため)。
もっと詳しくは「アフィリエイト副業で月100万稼ぐ元会社員の1日が悶絶レベルだった件」の「補足:情報商材 LUREA について」をお読みください。
あとがき
ここで紹介した先輩方を見ていると、アフィリエイトで生活することは不可能なことではないようです。
ただし、一番難しい点は報酬などの成果が出るのに1年以上ともの凄く時間がかかること。
あとアフィリエイトに対する姿勢や本気度などが問われることも以前書いた記事で触れました。
最後にアフィリエイトで生活することを考えている方へ、次の言葉で締めくくりたいと思います。
アフィリエイトは働いた分だけ給料が貰える時給制ではないので、アルバイト感覚で始めると高確率で挫折します。
『格安スマホ解体新書』スマホ部長・北村さんの言葉