どっちがSEOに強い?ロリポップ vs エックスサーバーの比較結果
「Web初心者にとって最強のレンタルサーバーを知りたい」この回答を得るため、実績の高い3社8サービスのレンタルサーバーを対象に表示スピードをチェックする負荷テストを行いました。
その結果、当サイトでは次の2つのレンタルサーバーが優秀であるという結論に至りました。
- エックスサーバー(プランX10)
- ロリポップ!レンタルサーバー(スタンダード)
※リンクをクリックすると、それぞれ公式サイトが表示されます
ここでは、この2つのレンタルサーバーの比較を行い、どちらがあなたに本当にお勧めできるかを解説していきます。
最初に各レンタルサーバーの料金は次の通りです(料金は1年契約時の場合)。
レンタルサーバー | プラン | 1年契約時の料金 | 初期費用 | 月額費用 |
ロリポップ!レンタルサーバー | スタンダード | ¥8,100 | ¥1,620 | ¥540 |
エックスサーバー | X10 | ¥16,200 | ¥3,240 | ¥1,080 |
料金だけで比較するとロリポップ・スタンダードの方が圧倒的に安く、迷わず選びたくなります。
ただし、将来的にWordPressで数十万PV以上のアクセス数を集め、本気で稼ぎたいブログを作るならレンタルサーバー選びは値段で決めるべきではありません。
主に次の2つのポイントを確認して慎重に選ぶべきです。
- レンタルサーバーの処理速度
- 記事作成に注力できる環境
このポイントが重要な一番の理由は、SEO対策につなげるため。詳しくは、後述する「補足:2つのポイントで選ぶ理由」をお読みください。
それでは最初に「レンタルサーバーの処理速度」を見るためにテスト計測の結果を見ていきましょう。
1.レンタルサーバーの処理速度の比較結果
まずそれぞれのレンタルサーバーにブログを構築し、「JMeter」という検証ツールを使って負荷テストを行いました。
方法はシンプルで「同時アクセス数」を 1人→2人→4人→8人 と倍々に増やしていきます。その時の処理速度・処理対応数をそれぞれ計測します。
特に8人同時アクセスした時がサーバーにとって負荷が高く、計測結果に著しく反映されるため、この結果から最初にご紹介します。
テスト結果:平均応答時間の比較
同時アクセス数 | 8 | |
リクエスト数合計 | 800 | |
平均応答時間(ミリ秒) | ロリポップ!サーバー(スタンダード) | 309 |
エックスサーバー(X10) | 112 |
平均応答時間について、ロリポップの36%のスピード処理でエックスサーバーの方が速いことが分かります。
テスト結果:リクエスト処理数の比較
同時アクセス数 | 8 | |
リクエスト数合計 | 800 | |
1秒間のリクエスト処理数 | ロリポップ!サーバー(スタンダード) | 20.5 |
エックスサーバー(X10) | 46.1 |
次にリクエスト処理数について、エックスサーバーの方がロリポップの2倍以上となりました。
ちなみに「リクエスト数」とは、一般的にサーバー上にあるデータファイル(画像やHTML、CSSなど)の総数を指します。
今回は検証ツールアプリがサーバーにアクセスし、意図的に要求するファイル数のこと、とご理解ください。
結果、処理速度・同時アクセスの負荷処理、共にエックスサーバーに軍配が上がりました。
同時アクセス数を増やした時の詳細は下記よりご覧いただけます。
テスト結果 詳細:ロリポップ!サーバー(スタンダード)
同時アクセス数 | リクエスト数 | リクエスト合計 | 平均応答時間 (ミリ秒) |
1秒間のリクエスト 処理数 |
1 | 100 | 100 | 377 | 2.6 |
2 | 100 | 200 | 363 | 5.3 |
4 | 100 | 400 | 329 | 10.9 |
8 | 100 | 800 | 309 | 20.5 |
テスト結果 詳細:エックスサーバー(プランX10)
同時アクセス数 | リクエスト数 | リクエスト合計 | 平均応答時間 (ミリ秒) |
1秒間のリクエスト 処理数 |
1 | 100 | 100 | 93 | 10.5 |
2 | 100 | 200 | 94 | 17.9 |
4 | 100 | 400 | 109 | 30.0 |
8 | 100 | 800 | 112 | 46.1 |
2.記事作成に注力できる環境の比較
結論を先に申し上げますと、両方とも使いやすいです。
3社8サービスのレンタルサーバーの負荷テストを終えた結果、特に気になったのが次の2点でした。
- WordPressのインストールが簡単
- ドメイン直下にインストールが可能
最近のレンタルサーバーはどれもWordPressが簡単にインストールできる機能があります。
ただ、さくらのレンタルサーバとwpXレンタルサーバーだけ、Webの知識がないと不具合が発生する可能性のある構造をしています。
この点、エックスサーバーとロリポップ!サーバーは、初心者の方にお勧めしても問題ない程、サーバーの管理画面の操作のし易さや構造がしっかりできています。
またWordPressの簡単にインストール機能の続きとなりますが、エックスサーバーとロリポップ!サーバーは、ドメイン直下にインストールできます。
“ドメイン”とは、ホームページの住所のようなモノで、例えば「http: //●●●.net/」の「●●●.net」部分のことを指しますね。
これが何を意味するか簡単に言うと、初心者の方がへたにWordPressをいじって、結果的に表示画面が真っ白になる!という不具合が発生する可能性があります。
結論:どちらも素晴らしい!
結論は、エックスサーバーとロリポップ・スタンダード、どちらも初心者にお勧めです。
ここで次の2つの提案はいかがでしょうか?
- 最初からエックスサーバーを使う
- 最初にロリポップ・スタンダード。次にエックスサーバーに移行
1つ目は、最初から本気でブログで稼ぐなら、エックスサーバーを使って記事作成だけに専念する。
2つ目は、最初に料金がリーズナブルなロリポップ・スタンダードを使う。そしてアクセス数が数十万PVを超えてサイトの表示速度が遅く感じたらエックスサーバーにお引っ越しをする。
ただし、引っ越し作業はWebの知識が必要なので、初心者の方はかなり勉強が必要になります。
ちなみに双方の主なサービスの違いは次の通りです。
レンタルサーバー | プラン | データ転送量 | ディスク容量 | データベース | 独自ドメイン登録数 |
ロリポップ!レンタルサーバー | スタンダード | 100GB/日 | 120GB | 30個 | 100件 |
エックスサーバー | X10 | 50GB/日 | 200GB | 50個 | 無制限 |
この中で一番重要なのは「データ転送量」です。ここだけ見れば問題なしです。
実際に月間50万PVのブログサイトの1日のデータ転送量は、およそ20GBでした。そう考えると十分でしょう。
「ディスク容量」は、最近のレンタルサーバーはどこも十分過ぎるくらいだし、どんなに頑張っても100GBを使用することはないでしょう。
他の項目も特に考えなくて良いでしょう。まずは1つのサイトで十分に稼げるようにアクセス数を増やすことが最初の一歩です。
今ならそれぞれ10日間は、無料でお試しいただけます。
補足:2つのポイントで選ぶ理由
一番の理由は、SEO対策(=Google対策)です。
"SEO"とは"Search Engine Optimization"(検索エンジン最適化)の略で、簡単に言うと検索ユーザーにより満足してもらうための記事を作成・構築することです。
徹底して検索ユーザーのことを考えた記事はGoogleの評価が高い傾向にあり、検索結果の上位に表示されるようになります。
つまり上記2つのポイントをおさえると、それぞれ
- サイトの表示速度が上がる
- 記事作成に注力できる時間が生まれる
という結果となって、Googleの評価を高める要因になるのです。
「サイトの表示速度」については、Googleが評価の1つにすると自社サイトで公表しています。
また、時間をかければ良質な記事が生まれるか?という点は十分に議論の余地があります。ただ私の経験上、時間をかけて推敲(すいこう)を重ねると、記事の質が良くなることが多いです。
その他のレンタルサーバーの比較結果
その他のレンタルサーバーの比較検証の結果はこちらよりご確認いただけます。
また、当サイトで実際に使用し、検証テストを行った結果はこちらで解説しています。
色々とご覧いただいて、あなたにとって最高に満足できるレンタルサーバーにたどり着くことを願っています。